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粉末塗料を使う粉体焼付塗装

焼付塗装の中でも、少し特殊な塗装方法の一つに「粉体焼付塗装」があります。

■粉体焼付塗装とは?

粉体焼付塗装とは、粉末の樹脂塗料をアース状態にした塗装物に静電ガンで付着させ、加熱処理をして粉末塗料を溶かし、冷める力を利用して強い塗膜を形成させる塗装方法です。

静電塗装と焼付塗装の両方の特徴を利用した塗装方法ではありますが、「粉末」の塗料を使うこと、冷却作用で硬化させることが重要なポイントです。

従来の塗装方法と異なり、溶剤を使って塗装物に塗装をするというよりかは、単純に粉を使って塗装物を覆うというイメージであるのが粉体焼付塗装です。

そのことから、別名「パウダーコーティング」とも呼ばれています。

■粉体焼付塗装のメリット粉体焼付塗装のメリットは、なんといっても分厚い塗膜を形成させることができる点です。

なんとその暑さは溶剤を使った他の塗装方法の約5倍。

そのため、耐久性、耐錆性、耐熱性、耐候性が非常に高いことでも知られています。

とくに、塩分による錆発生が深刻な沿岸地域に設置する製品に対しては、厚い塗膜を形成する粉体焼付塗装を施すのが一番だと考えられています。

鉄より錆びにくいステンレスを使用し、かつ粉体焼付塗装を施した製品は、「耐塩害仕様」として販売されています。

また、粉体焼付塗装で形成された塗膜は、とても柔軟性が高いこともメリットです。

熱などによる金属の伸縮に柔軟に対応することができるため、塗膜が簡単にひび割れたり、欠損したりすることもありません。

他には、安全性が高いことも注目すべきポイントです。

溶剤塗料を使った焼付塗装では、蒸発しきれなかった塗料から微量のホルムアルデヒドが発生し、シックハウスのリスクが伴いますが、粉体焼付塗装では溶解された塗料はそのまま固着するため、ホルムアルデヒドは一切発生しません。

そのため、屋内に設置する家庭用品や家電、事務機器の塗装などにも非常に向いています。

■粉体焼付塗装のデメリット一般的な焼付塗料と同様加熱処理をするため、熱に耐えることができない塗装物の塗装をすることはできません。

そのため、塗装できるのは金属製がほとんどとなってしまいます。

また、溶剤のようにさまざまな色を混ぜ合わせて新しい色を作り出すことは不可能。

現時点での粉体焼付塗装に使用できる粉末塗料のカラーバリエーションは20色程度であるため、特殊なカラーにしたい製品には対応することができません。

もっとも暑い塗膜形成が可能な粉体焼付塗装。

耐久性を求めるなら最適です。

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