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電着塗装でムラなく仕上げる

塗装面をムラなく仕上げることができる塗装方法の一つとして、電着塗装があります。

■電着塗装とは?

電着塗装とは、塗料と塗装物にそれぞれ違う電極を負わせ、水性塗料の中に塗装物を入れる方法のことを言います。

電着方法には、アニオン電着塗装とカチオン電着塗装の二種類あり、アニオン電着塗装では塗装物は陽極とし、カチオン電着塗装では塗装物を陰極として塗装を行います。

どちらも電着塗料の中に塗装物を浸漬し、そこに電流を流すことで塗料分子が電気泳動し塗装物に塗膜を均一に形成することが特徴。

ただ、アニオン電着塗装の場合は、陽極である塗装物付近で酸化反応が起こることから、塗膜に金属イオンが侵入し、錆を発生させてしまうという問題点があります。

カチオン電着塗装であれば、塗装物が陰極であるため、そもそも金属イオンが侵入することもなく錆は発生しません。

防錆力が非常に高いことから、金属製品の塗装には、アニオン電着塗装よりもカチオン電着塗装の方が主流となっており、とくに自動車の車体や部品の塗装に使われていることで有名です。

しかし、アルミサッシなどにはアニオン電着塗装の方が丈夫な塗膜を形成させることができるため、現在でもアニオン電着塗装の方がよく使われています。

■電着塗装のメリット塗装物に容易に均一塗装することができるため、塗料ロスが少なくて済みます。

塗り残しもありません。

複雑な形状の塗装物であっても最小限の塗料で美しく塗装することができます。

大量生産することで大幅なコストカット&利益率アップの可能性も。

また、水性塗料を使うため火災の心配も一切なく、希釈シンナーを使うこともないので、環境に優しい塗装方法としても知られています。

■電着塗装のデメリット電着塗装最大のデメリットは、イニシャルコストとランニングコストがかかることです。

電着塗装をするためには一つの色につき一つの電着槽が必要となり、塗料の状態を一定に保つためのろ過機や温度調節器は24時間止めることができないからです。

コストカットばかりが注目される電着塗装ですが、少ロットの塗装の場合はコストカットどころかコストアップとなる可能性大です。

また、電力の力を利用して均一に塗装することから、膜厚を必要とする製品にはまったく向いていません。

経済的な塗装方法として多く採用されている電着塗装ですが、アニオン電着塗装をするか、カチオン電着塗装をするか、またどんな製品を作るのか、どれぐらいの量を塗装するのかによって、得られるメリットは変わってきます。

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