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最も簡単なドブ漬け塗装

塗装方法の中でもっとも古くから採用されており、かつもっとも簡易的な方法として知られているのが「ドブ漬け塗装」です。

■ドブ漬け塗装とは?

ドブ付け塗装とは、その名前の通り、塗装するものを塗料の中に直接漬け込み、色がついたことを確認して引き上げ、乾燥させる方法です。

ドブ漬け塗装以外に、「デッピング塗装」、「浸漬塗装」と呼ぶ人もいます。

工場内で使われることが多く、自動車や農機具などの部品塗装の多くで採用されています。

また、溶融亜鉛メッキ自体のことも「ドブ漬け」と呼び、鋼材を高温の亜鉛に漬け込むことで錆の発生を防ぐため、耐候性、耐食性、耐久性を上げる効果があります。

■ドブ漬け塗装のメリット工具を使って塗装物に塗料を塗っていくわけではないため、複雑な形状をしている塗装物や、小さな塗装物には非常に向いています。

また、余分な塗料を塗る必要がないため、省エネの観点からも最近とても推奨されています。

■ドブ漬け塗装のデメリット重力の関係上、塗装物を引き上げた際に塗料が塗装物の下部に溜まってしまうことです。

そのため、上部よりも下部の塗装膜が分厚くなり、使用する塗料によっては2倍以上になるとも言われています。

縦長の塗装物の場合、上下塗膜の差が大きく広がってしまうため別の塗装方法で検討する方が良いでしょう。

■ドブ漬け塗装の注意点ドブ漬け塗装では、塗装物を漬け込んで引き上げるまでを短期間で行ってしまうと、塗装物表面に気泡が発生してしまい塗装面がザラザラしてしまう可能性があります。

漬け込み時間を長くして塗料を定着させ、塗料の流れ落ちや気泡の発生を最小限に抑えるためにも、時間をかけて引き上げることが必要です。

また、形状の複雑な塗装物の場合には、凹凸部分のみ先に塗装をして乾燥させ、その部分に工具を引っかけてドブ漬け塗装をすることで、ムラなくスムーズに乾燥させることができます。

■ドブ漬け塗装と相性の良い塗料水溶性塗料やウレタン塗料がもっともドブ漬け塗装に向いています。

ウレタン塗料は沸点が低く、すぐに湿気による硬化反応を起こしてしまうため、保存には乾燥材を使用する、密封性の高い容器に移し替えるなどの工夫が必要です。

粘度が高くなったままドブ漬け塗装を行うと、塗装物の一部に塗料が溜まってしまったり、乾燥に時間がかかったりするので気をつけましょう。

もっとも簡易的であるドブ漬け塗装ですが、形状が変わってはいけない塗装物への塗装や、使用する塗料には十分注意しましょう。

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